一部の学校や地方自治体、篤志家がホタルの人工飼育に取り組んでいます。カブトムシなど、養殖による大量生産が可能となって誰でも簡単に手にすることができるようにった昆虫もありますが、ゲンジホタルの飼育は 水温や食性など幼虫管理がネックとなり、通常の商品ルートには乗れていません。しかし、要点を掴めばそれほど難しいことではありません。当所では水槽での飼育や人工小川での飼育 を通して、「卵から育てるゲンジホタル養殖」を実践しています。親子で楽しむもよし、趣味とするもよし、あなた流でゲンジホタルを育ててみませんか? 自治体、教育施設、各種団体、旅館、個人の方々などへの飼育指導及び幼虫の譲渡も行っています。 今のホタルは「自然保護」の名の元に祭り上げられて少し窮屈な気がします。特別扱いされるより身近な存在にしたほうが結果としてよいのではないでしょうか? 見るホタル名所より、子供がホタルに触れたり(たとえ2〜3匹でも)捕ることのできる場所が増えて欲しいものです。それには「ホタル名所」を作るより、規模は小さいが身近でホタルが見れる場所、捕る事の出来る場所を多く増やす必要があります。昔のように身近な場所で普通にホタルが舞い、子供らが嬉々として追いかける時代が来て欲しいものです。 また、「固有種を守る」という主張でホタルの移動はおろか飼育さえも否定的な方々がおります。ホタルが生息していない川に放ってはいけないし、僅かに生息してる川に放流するのも厳禁だそうです。遺伝学的な固有種論を持ち出すなら、活動範囲の狭い生物全てが当てはまります。まるでブラックバスを放流して 湖沼や川の生態系を激変させてしまうような論調でホタルを論ずるのは如何なものかと思います。
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