水稲栽培の効率を考えると、こういう形になるのはやむをえないのかも知れません。でも、カワニナにとってはこういう水路は決して悪い環境ではないのです。
水田の区画ごとに仕切り板で水路から水田に水の取り入れ口があり、その仕切り板をオーバーフローすることで水中に酸素が取り入れられます。
壁面の下、水深20センチくらいの水路の底面にも多くのカワニナがうごめいています。
除草剤を撒く水田と撒かない水田。水路掃除をする人としない人。原因はいろいろあるかもしれませんが年間を通して観察していないので、はっきりした因果関係は掴めきれていません。
カワニナの貝殻が水面から出る程度の川底にはカワニナがひしめきあっています。川底に土砂などがあればその中に潜って春を待つことが出来るのに、夏に水路の掃除をして川底の土砂を取り去ってしまったようです。この水路は3面がコンクリートなので、このままだとカワニナたちは鳥にたべられるか冬の温度低下で凍死しするしかないでしょう。